jump-to-main

『「アフガン日本人殺害」緊急集会』に参加して

| | コメント (0)

今年の通訳スタッフのけいです。

9月4日に明治大学で行われた『「アフガン日本人殺害」緊急集会』に、
スタッフ何名かと行ってきました。


先月末、アフガニスタンで活動するNGO団体「ペシャワール会」の
スタッフであった伊藤和也氏が殺害された事件の後、
「だから自衛隊を派遣して護衛につけるべきだ」という議論が
政治家を中心に出てきていること、また再び「自己責任論」が出てくるのではないか
という懸念から、緊急に開かれた集会でした。

DAYS JAPAN編集長の広河隆一氏の司会で、
米軍に従軍して一般には報道されないアフガニスタンの現実を見てきた
アジアプレスインターナショナルの白川氏、
過去にアフガニスタンの武装解除を行った伊勢崎教授、
つい最近現地でペシャワール会を取材した共同通信社の石山記者、
日本国際ボランティアセンター(JVC)アフガニスタン代表として
現地で活動をしていた長谷部氏、そして伊藤和也氏と同年代で、
アフガニスタンでNGO活動をしていたピース・ウィンズ・ジャパンの山本氏が
ゲストスピーカーでした。

どの方も、アフガニスタンの人々の間では外国人に対する嫌悪感が
増大していることを指摘していました。
そしてそれは米軍や多国籍軍などによる、
民間人に対する誤爆や不当に民家に押し入っているという
日常からきているそうです。
銃を持って武装した外国人が日常的に周囲をうろついていたら、
精神的に圧迫され、ストレスを感じない方が不思議です。

アフガニスタンに駐在している軍隊のせいで、外部の者への不信感が募り、
NGOの活動環境が悪化していることは間違いないそうです。
ペシャワール会はスタッフに護衛を付けず、
その代わりに徹底的に現地の文化と伝統を尊重し、
「丸腰」で活動をしてきたことで現地の人々の信頼を得てきたそうです。

そこに「治安が悪化して危険だから自衛隊を派遣せよ」という議論は
本末転倒だということが繰り返し強調されていました。
また日本では今年始めインド洋沖での給油活動が継続される法案が
通ったことはアフガニスタンでも報道されており、
「なんだ日本もアメリカの仲間なのか」という落胆が人々の間にはあるようです。

伊勢崎氏は今回の事件は政治目的の犯行ではなく、
盗賊などによる"事故"だと思うと強調していました。
メディアが「タリバンによる政治目的の犯行」などと報道してしまえば、
「それならタリバンを倒すために自衛隊派遣を、給油活動を」という
安易な結論に至ってしまうのです。
また日本の新テロ法案がいかに法治国家らしからぬ、法に則っていない法案で、
滑稽な産物であるかということを説明されました。
明らかに論理的ではないことがまかり通ってしまう政治の世界には毎度驚かされます。

「NGOはメディアや政治家が知らない現地のことを知っている。
NGOだからこその声を挙げていかなくてはいけないと思う」
というJVCの長谷部氏が言葉が印象的でした。

メディアや政治家がNGOの人々の声に慎重に耳を傾けることも
同時にしていかなくてはならないと思います。
世間の空気を操る世論に多大な影響を与えるメディア、
そして様々なシステムの大枠である法案を作り出す政治家は、
何でもわかった気になりがちです。

だけど、自分たちが何を本当に理解しているのか、知っているのか、
客観的に考えてみる必要が多いにあるのだと思います。
某首相さんは「私は自分のことを客観的に見ることができるんです。あなたとは違うんです。」
と言ったそうですが・・・。

コメントを記入

Page Top